「看護師の仕事で楽な科はどこ?」
「少しでも楽な科に転職したい!」
看護師は肉体的にも精神的にも負担の大きい職業なので、少しでも楽な科に転職したいと考えている方もいるでしょう。
しかし、経験のない分野だと、どこが楽に働ける科なのか判断できませんよね。
結論、患者さんへの対応や時間的な縛りが少ない診療科は、以下の5つです。
看護師が楽に働ける診療科はこれ!
- 眼科|ルーティンワークが多く、命に関わる病気が少ない
- 耳鼻科|覚えることが少なく、定時で帰りやすい
- 皮膚科|緊急性の高い対応が少なく、残業も少ない
- 整形外科|患者さんが回復する姿に元気をもらえる
- 泌尿器科|男性スタッフが多く、人間関係の気づかいが少ない
ただし、施設や病棟によって勤務時間や業務内容が異なるため、すべてが楽ではない可能性もあります。少しでも負担を減らすためには、診療科ごとの負担の中身とメリット・デメリットを知ったうえで、自分に合う科を選ぶことが大切です。
そこで本記事では、負担の少ない5つの診療科を、実際に働く看護師の体験談とともに紹介します。診療科の探し方から転職の進め方まで解説しますので、転職先を絞り込む材料としてお使いください。
この記事を読むとわかること
- 看護師が選ぶ楽な診療科5選と、楽だと感じる理由
- 同じ診療科でも「楽な職場」を見分けるポイント
- 後悔しない転職先選びの3ステップ
- 楽な科を選ぶメリットとデメリット
- 看護師向け転職サイト3社の比較
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※本記事は看護roo!、レバウェル看護、マイナビ看護師、看護師ワーカー、ナース専科 転職などのPRを含みます。
楽な科に転職したい…それは決して甘えではない
夜勤明けの身体を引きずって出勤する。急変対応の緊張が抜けないまま次の勤務に入る。「楽な科に転職したい」と考えたことがあるなら、その想いを抱えているのはあなただけではありません。
公益社団法人日本看護協会は2026年3月31日、「2025年 病院看護実態調査」の結果を公表しました。2024年度の正規雇用看護職員の離職率は11.0%。新卒採用者でも8.4%、既卒採用者では16.1%にのぼります。
なぜ「楽な科への転職」を考える看護師が多いのか
同調査では、2024年度に離職した新卒看護師がいた病院の看護管理者に、主な退職理由を上位5つまで尋ねています。回答の1位は「健康上の理由(精神的疾患)」で54.6%。次いで「自分の看護職員としての適性への不安」46.6%、「自分の看護実践能力への不安」44.2%、「上司・同僚との人間関係」27.0%、「他施設への関心・転職」23.0%と続きます。500床以上の大規模病院に限ると、「健康上の理由(精神的疾患)」の割合は71.2%まで上がります。
これは新卒看護師に限った数字ですが、キャリアを重ねた看護師であっても、心身の限界を感じて診療科や職場を変えたいと考えるのは、決して特別なことではないとわかります。
看護師のメンタルヘルスの実態
同調査によると、2024年度に病気で1か月以上の連続休暇を取得した正規雇用看護職員がいた病院は72.6%。そのうち、メンタルヘルス不調が理由だった病院は79.5%にのぼり、該当病院1施設あたりの平均人数は5.4人でした。
また、日本看護協会が同日発表した「2025年 看護職員実態調査」(会員4,430人が回答)では、今後も「看護職として働き続けたい」との意向を持つ人は62.9%。前回2021年調査の67.6%から4.7ポイント低下しています。この1年間に就業先で暴力や暴言、ハラスメントを受けた経験がある看護職員は49.3%にのぼり、相手は「患者・利用者」69.3%、「上司(看護職)」43.0%、「医師」31.7%の順でした。
同調査で「看護職として働き続けるために重要視すること」として挙げられた回答は、多い順に次のとおりです。「業務や役割、責任に見合った賃金額である」(53.6%)、「休みがとりやすい」(49.6%)、「職場の人間関係が良い」(48.5%)、「希望する働き方ができる」(38.9%)。裏を返せば、これらが満たされない環境では、心身の負担が積み重なりやすいということでもあります。
あなたの健康が、質の高い看護の土台
看護師が心身ともに健康でなければ、質の高い看護を提供し続けることはできません。無理を重ねた末に体調を崩し、休職や離職に追い込まれてしまっては、患者さんにとっても、あなた自身にとっても望ましい結果にはならないでしょう。
「楽な科に転職したい」と考えることは、決して逃げではありません。楽な科への転職は、看護師としてのキャリアを長く続け、これから先も多くの患者さんに関わり続けるための、前向きな選択のひとつです。
では、実際にどの診療科なら負担を抑えて働けるのでしょうか。次の章から、看護師が「楽だ」と感じやすい5つの診療科を具体的に見ていきます。
先に転職先の候補を知っておきたい方は、当サイトの看護師723人アンケートで人気No.1だった看護roo!で、今の求人状況をのぞいてみるのもひとつの方法です。


【体験談あり】看護師が選ぶ楽な診療科5選と選んだ理由
一般的に「看護師の仕事は忙しい」とされていますが、負担の重さは診療科によって大きく変わります。
ここから紹介する5つの診療科は、体力的な楽さ・精神的な楽さ・仕事量の多さ・拘束時間の長さ・やりがいの5つの観点で、それぞれ5段階にまとめています。「楽さ」と「やりがい」は数字が大きいほど高く、「仕事量の多さ」と「拘束時間の長さ」は数字が大きいほど負担が重い、という読み方です。
あわせて、実際にその科で働く看護師の声も紹介します。数字だけでは見えない日々の働き方まで確認してください。
眼科|命に関わる疾患が少なくルーティンワークが多い

- ①体力的な楽さ 3/5
患者さんの多くはADLが自立しており、体力を使うような場面は少ない。 - ②精神的な楽さ 4/5
命に関わる疾患の患者さんは少なく、「精神的に楽」と感じやすい。 - ③仕事量の多さ 3/5
外来やクリニックでは、視能訓練士の有無、手術の有無、受診する患者数によって「仕事量が多い」と感じることもある。 - ④拘束時間の長さ 2/5
定時で終わることがほとんど。しかし、閉院時間がやや遅めに設定されているクリニックでは、拘束時間が長くなることも。 - ⑤やりがい 2/5
クリニックでは検査や治療が限られるので、業務に慣れると「やりがいが感じられない」と思うことも。
眼科は眼球やその周囲の組織を診る科で、看護師は主に診察や検査の介助、疾患に合わせた看護を担当します。
点眼薬の使い方を指導する場面もありますが、業務の大半は決まった流れで進むため、負担が少ないと感じる看護師が多いです。
また、患者さんのほとんどは命に関わる病状ではないため、「精神的に楽だ」と感じる看護師も少なくありません。
匿名 さん(27歳)眼科に来る患者さんのほとんどは、手術を目的で来院しています。
うちの病院では、白内障、緑内障、斜視の方の手術を行うことが多いです。
疾患により、視力低下のある方がほとんどなのですが、入院から退院までの日数が短いので、入院した時点から退院後の生活を想定した関わりが大切です。
手術のある日はバタバタすることもありますが、ある程度ルーティンワークで行えますし、定時で帰ることができるので、身体は楽ですね。
ただし同じ眼科でも、検査を担う専門職がいるか、手術をどれだけ扱うかで忙しさは変わります。職場選びでは次の点を確認してください。
①視能訓練士(ORT)や眼科コメディカル(OMA)が在籍している病院を選ぶ
眼科で使う検査機器は専門性が高く、扱いも複雑です。そのため多くの眼科では、視能訓練士(ORT)や眼科コメディカル(OMA)が検査を担当します。
視能訓練士(ORT)は国家資格で、視力検査や眼圧測定のほか、医師の指示に沿って斜視や弱視の矯正訓練も行います。眼科コメディカル(OMA)は日本眼科医会が認定していた民間資格で、現在は廃止されていますが、眼科に特化した講習の修了者として求人で優遇される場合もあります。
一方、小規模なクリニックではこうした専門職がおらず、看護師が検査を担うこともあります。機器の扱いや検査の手順を一から覚え、限られた時間でこなす必要が出てくるため、「思ったより楽じゃない」と感じることもあるでしょう。
求人票や見学のときに、検査を担当する専門職が配置されているかを確かめておくと、入職後のギャップを防げます。
②手術件数の少ない病院を選べば負担が減る
眼科では、手術が必要な患者さんが多いので、小規模なクリニックであっても、手術室を併設しています。
看護師も手術介助を行うため、周手術期の看護に関する知識や技術の取得が必要になってきます。
ただし、1件あたりが短時間で終わるぶん、他の診療科より手術の件数は多くなります。1件ごとに準備・介助・片づけを繰り返すため、「忙しい」と感じる場面もあるでしょう。
「忙しい眼科は避けたい」なら、手術日を特定の曜日に限定している、手術件数が多くないといった点を基準に病院を選びましょう。
③コンタクトレンズ専門店と業務提携をしていない病院を選ぶ
眼科のなかには、コンタクトレンズ専門店と業務提携を行っているため、コンタクトレンズ処方を希望する患者さんが多いクリニックもあります。
その場合、患者さんからレンズの種類や使い方について質問を受けることもあります。
特別な知識が必要となるため、「勉強することが多いのはちょっと…」と思う方は、業務提携をしていない病院を選ぶことをおすすめします。
耳鼻科|体力仕事が少なく、定時で帰りやすい


- ①体力的な楽さ 4/5
ADLが自立している患者さんも多く、体力仕事は少ない。 - ②精神的な楽さ 3/5
命に関わる疾患の患者さんは少ないが、繁忙期もあるので注意。 - ③仕事量の多さ 3/5
繁忙期は、患者さんへのスピーディーな対応が求められる。 - ④拘束時間の長さ 3/5
駅の中や、駅近で開業しているクリニックでは、閉院時間が遅めに設定されていることもあり、拘束時間が長いことも。 - ⑤やりがい 2/5
クリニックではよくある疾患も限られるので、業務に慣れると「やりがいが感じられない」と思う看護師もいる。
耳鼻科は耳・鼻・口や喉、頭頸部の病気を診る科で、看護師は眼科と同様に、診察や検査の介助、疾患に合わせた看護を担当します。
受診する患者さんの多くはアレルギー性鼻炎、風邪症状、中耳炎、花粉症などで、命に関わる疾患の方はあまりいません。
業務のほとんどがルーティンワークなので、覚えることも限られており、仕事中に負担を感じることも少ないでしょう。比較的定時で終わるため、「ワークライフバランスがとりやすい」と話す看護師も多いです。



急性期病棟の忙しさや緊迫感が嫌で、耳鼻科のクリニックに転職しました。
機器の使い方や器具の名前など、未経験ゆえに覚えることはたくさんありますが、慣れてしまえばすごく楽です。
季節性疾患の流行により、繁忙期もありますが、それはそれでメリハリがあって楽しいですよ。
耳鼻科は季節によって忙しさが大きく動く科です。求人を見るときは、次の点を確認しておきましょう。
①繁忙期と閑散期の期間を調べておくことで心構えできる
耳鼻科は、季節性の流行疾患によって、繁忙期と閑散期がある診療科です。
たとえば、春季は花粉症、冬季は風邪症状やインフルエンザなどで患者さんが大幅に増加し、閑散期に比べて忙しさが増す時期があるため、迅速な対応が求められます。
また、地域によっては、夏季に海水浴やダイビングによって耳・鼻の異常を訴える患者さんが増える耳鼻科もあるようです。
こうした季節の波は耳鼻科特有です。応募を検討している職場があれば、繁忙期がいつからいつまで続くのか、その時期の1日の患者数はどれくらいかを確認しておくと、入職前に心構えができます。
②子どもへの対応スキルを学んでおけば業務がスムーズになる
意外かもしれませんが、耳鼻科には子どもの患者さんが多く来院します。
なぜなら、小児科よりも耳鼻科のほうが、風邪症状や中耳炎に対して、専門的な治療を行えるからです。また、小児科医が、専門的な診療が必要と判断し、耳鼻科への受診を促す場合もあります。
ただし子どもの診療は、大人のようにスムーズには進みません。
子どもは見慣れない光景に緊張し、恐怖心を抱くことも少なくありません。処置や検査の途中で大泣きしたり、暴れてしまったりする場面もあります。耳鼻科で働きたいなら、子どもへの声のかけ方や気のそらし方を先に学んでおくと、日々の業務がスムーズに進みます。
③一般外来のみの耳鼻科を選ぶことで覚える業務が少なくなる
耳鼻科では、近年増加傾向にある、睡眠時無呼吸症候群やメニエール病の専門外来を行っている病院もあります。
専門外来では、通常の耳鼻科では扱わない機器の操作や処方薬の説明が加わるため、その分の知識を新たに身につける必要があります。覚える範囲をできるだけ絞りたいなら、一般外来のみの耳鼻科を選ぶとよいでしょう。
皮膚科|緊急性が高い患者が少なく、残業も少ない


- ①体力的な楽さ 3/5
小児のアレルギー検査などで、体力を使う場面もある。 - ②精神的な楽さ 3/5
処置や手術などの際に緊張感を伴うことも。 - ③仕事量の多さ 3/5
一般皮膚科だけではなく、美容皮膚科も併設している場合は、多岐にわたる業務がある。 - ④拘束時間の長さ 3/5
閉院時間が遅めに設定されている場合は、拘束時間が長くなりがち。 - ⑤やりがい 4/5
疾患、処置や手術など、勉強することがたくさんあるので、外来だけでもやりがいを感じる看護師もいる。
皮膚科は皮膚や粘膜の疾患を診る科で、看護師は診察や検査の介助、症状に合わせた処置を担当します。
クリニックなどでは緊急性の高い患者さんはあまりおらず、残業も少ない傾向にあります。
そのため、プライベートの時間が取りやすく、皮膚科に転職を希望する看護師も多いです。



皮膚科のお仕事は、ルーティンワークが多く、ADLも自立している患者さんばかりなので、身体がとても楽です。
ただ、皮膚疾患を抱える方の多くは、見た目でわかる皮膚トラブルに悩まされており、精神面へのフォローは欠かせません。
患者さんの話しを傾聴することで、「気持ちが楽になれたよ。ありがとう」と言われる時もあります。そんな時は、看護師としてのやりがいも感じられるので、魅力のある科だと思っています。
皮膚科は、扱う処置の種類と診療の方向性によって負担が大きく変わります。応募前に押さえておきたい点を挙げます。
①取り扱っている処置や、手術を事前に調べておく
皮膚科では、疾患に合わせて処置や手術を行うため、取り扱っている処置や手術に関する勉強が必要です。
侵襲的な処置の例としては、局所麻酔を用いた陥入爪の治療や、子どもに多い伝染性軟属腫(水いぼ)の摘出が挙げられます。手術室のある病院では、皮膚にできた腫瘍の摘出手術に入ることもあります。
また、近年増加傾向にあるアレルギー疾患に対しての治療や検査も行うため、正確な採血技術が求められます。
処置や手術の介助に自信がもてない場合は、応募前にその職場がどの疾患を扱っているかを調べておきましょう。
②一般皮膚科単体か美容皮膚科単体の病院を選ぶ
皮膚科には、一般皮膚科と美容皮膚科の2種類があります。
一般皮膚科は、皮膚疾患や皮膚トラブルを抱えた方に、保険内で治療を行います。これに対し美容皮膚科は、健康な方が美肌ケアやアンチエイジングを目的として、自由診療を行うことが多いです。
どちらも皮膚科でありながら、診療内容は異なるため、両方を併設している病院では、業務量が増え、看護師の負担も増加します。
覚える業務を絞りたいなら、皮膚疾患の看護に関心があれば一般皮膚科、美容系の診療に関心があれば美容皮膚科と、どちらか単体の職場を選ぶのが無難です。
整形外科|業務内容にメリハリがあり、定時で終わりやすい


- ①体力的な楽さ 2/5
患者さんの移送・移動、体位交換など、体力仕事は多め。 - ②精神的な楽さ 3/5
患者さんが回復していく過程が目に見えるので、元気がもらえる。 - ③仕事量の多さ 4/5
患者さんの病状に合わせて、様々な業務を行う。 - ④拘束時間の長さ 2/5
メリハリをもって仕事している看護師も多く、定時で終わりやすい。 - ⑤やりがい 4/5
患者さんの生活背景を考えながら看護をしていくので、やりがいを感じる場面も多い。
整形外科は、骨や関節などの骨格系、筋肉、神経系を含む運動器を診る科です。
看護師が受け持つのは、医師の診察や手術の介助、術後の創部やドレーン管理、ADL拡大に向けた支援、シーネ・包帯の交換、疼痛緩和のブロック注射の介助などです。業務の幅が広いぶん、ここまで紹介した診療科より忙しさを感じる場面はあるでしょう。
しかし、たいていの患者さんは、治療後、安静やリハビリをしながら回復していくので、「目に見えて回復していく姿に、元気がもらえる」と考え、整形外科を希望する看護師は多くいます。
また、手術を行う患者さんに対しては、クリニカルパスをもとに看護を展開していく場合もあるため、経過がわかりやすく見通せます。



「急性期で働きたい!」と思っていましたが、まさか整形外科に配属になるとは思ってませんでした。
でも、患者さんがケガをした状況から、患者さんの生活背景を情報収集し、退院後の生活を見据えて看護を展開していくことは、すごくやりがいを感じましたね。
術前・術後は、一時的にADLの介助が必要ですが、きちんと回復して退院されていく患者さんを見ていると、私のほうが元気づけられている気がします。
整形外科では、病院の規模と多職種との関わりの多さが働きやすさを左右します。職場を選ぶ前に、次の2点を押さえておきましょう。
①規模の小さい整形外科を選べば、精神的な負担が少ない
整形外科の患者さんは、基本的に手術・リハビリの過程を経て、元気に退院されていきます。
しかし、規模の大きい総合病院や、高度治療を手がける整形外科専門病院、大学病院などでは、難しい症例の患者さんも多く、なかには命を落とす方もいます。
転倒をきっかけに介護が必要になった高齢者、骨肉腫を患う小児、ケガでスポーツ選手としての道が閉ざされた若者。疾患も年齢も背景も、幅は大きく広がります。
こうした患者さんの看護を行うことが辛いと感じやすい方は、規模の小さい整形外科を選んだほうが無難といえます。
②多職種との関わりが多いので、コミュニケーション能力を高めておく
整形外科の看護師は、患者さんと他職種をつなぐ橋渡し役を担う場面が多くあります。
患者さんの病状に合わせて、医師、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、放射線技師、ケアマネージャー、ソーシャルワーカーと連携し、退院後の生活を見据えて治療を進めるからです。
これだけ多くの職種と関わるため、情報を正確に伝え、認識をそろえる力が問われます。
やりとりに不安があるなら、その病院にどの職種が在籍していて、看護師がどこまで関わるのかを事前に調べておきましょう。関わる相手が見えていれば、入職前に心の準備ができます。
泌尿器科|忙しさの変動がなく落ち着いて仕事ができる


- ①体力的な楽さ 3/5
手術に伴う、移動・移送介助などはあるが、比較的ADL自立している人も多め。 - ②精神的な楽さ 3/5
男性患者が多いので、気を遣う場面もある。 - ③仕事量の多さ 4/5
専門的な業務内容が多い。 - ④拘束時間の長さ 3/5
比較的、定時で終わりやすい。 - ⑤やりがい 4/5
外科系の診療科であり、様々なことが学べてやりがいを感じる人もいる。
泌尿器科は、泌尿器(腎臓、尿管、膀胱、尿道など)と男性生殖器を診る科で、看護師は医師の診察や検査の介助、疾患に合わせた看護を担当します。
一年を通して、患者さんの数はだいたい一定で、緊急手術が必要な患者さんもそこまで多くありません。
このことから、「忙しさの波がなく、落ち着いて仕事ができる」と感じる看護師もいます。
また、男性生殖器を扱う科という性質上、医療従事者も患者さんも男性が多い傾向にあります。看護の職場にありがちな女性同士の気づかいが少なく、「働きやすい」と感じる看護師もいます。



色々な科を経験してきましたが、泌尿器科は働きやすかったですね。
医師や看護師だけではなく、患者さんも男性が多いので、ネチネチしてなくて、仕事がやりやすかったです。
また、泌尿器科は外科系なので、手術看護に関することも学べて、とても面白かったです。
泌尿器科と聞くと、イメージで敬遠してしまう方もいるかもしれませんが、がん患者さんの看護、導尿やウロストミーなどの専門的な看護技術、インアウトバランスに関する知識など、様々なことが学べるので、挑戦してみるのもいいかもしれませんよ。
泌尿器科では、透析業務があるかどうかと、患者さんへの配慮の必要性が職場選びの分かれ目になります。
①透析業務がない病院を選ぶ
泌尿器科では、病院によって、透析の患者さんの診療を行っています。透析に関する機器の取り扱いや看護は、特殊な知識や技術が必要です。
泌尿器科未経験の場合は、泌尿器科の勉強以外に透析業務についても学ぶ必要があるので、「大変だ」と感じる場合があるでしょう。
覚えることを増やしたくないなら、透析業務を兼務しない病院を選ぶとよいでしょう。泌尿器科の勉強に集中して取り組めます。
また、もし透析業務に興味のある方は、透析を専門で行っている病院で働くことをおすすめします。
②男性が多い診療科なので配慮が必要
泌尿器科は、その特性上、男性の医療従事者や患者さんが多いです。
男性の患者さんへの対応に苦手意識があるなら、泌尿器科は避けたほうが無難です。
また、泌尿器科では、デリケートな悩みを抱えて来院する患者さんもいます。
たとえば、EDは、泌尿器科のクリニックで治療を行う場合が多いので、ルーティンワークだけではなく、配慮のある対応が求められます。
他の診療科にはない特性があるので、応募を考えている職場があれば、そこで扱う疾患を先に調べておきましょう。
ここまでのまとめと、次に確認したいこと
看護師が「楽だ」と感じやすい診療科は、眼科・耳鼻科・皮膚科・整形外科・泌尿器科の5つでした。
楽だと感じる理由もあわせてお伝えしましたが、なかには「想像とは違った」「こんな仕事もあるんだ」とギャップを感じた方もいるでしょう。
そして診療科を絞り込めても、同じ科のなかで職場を選び違えれば、負担は思ったほど減りません。次の章では、後悔しない「楽な科」選びの3つのステップと、楽な科を選ぶメリット・デメリットを紹介します。
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看護師が忙しいと感じる診療科はどこ?忙しさの理由&業務内容を徹底解説!




後悔しない!自分に合った「楽な科」を見つけるための3つのステップ
「楽な科に転職したい」と考えたとき、多くの看護師が陥りがちなのが、「なんとなく忙しくなさそうな科を選ぶ」という表面的な判断です。しかし、本当に自分に合った診療科を見つけるには、もう少し順を追った準備が必要です。
転職後に「思っていたより楽じゃなかった」と後悔しないためには、条件の言語化、職場の実態調査、第三者への相談という3つの手順を踏むことが有効です。
ステップ1|譲れない条件を明確にする
最初に行うべきは、自分自身の「譲れない条件」を明確にすることです。一口に「楽な科」と言っても、何を「楽」と感じるかは人それぞれ異なります。
たとえば、以下のような希望条件を、優先順位をつけながら書き出してみましょう。
- 月の夜勤回数が少ない、または日勤のみ
- 残業が少ない、定時で終わりやすい
- 救急患者の受け入れ・緊急入院が少ない
- 患者さんの急変対応が少ない
- 年間休日数が多く、有給休暇を取りやすい
「体力的な負担を減らしたいのか」「精神的な緊張感から離れたいのか」「人間関係のストレスを減らしたいのか」。ここで自分の価値観を正直に見つめることが、転職先選びの軸になります。子育て中であれば「勤務時間の規則性」が、経験を積んだベテランであれば「これまでのスキルを活かせるか」が、優先順位の上位に来るはずです。
ステップ2|患者さんの傾向と看護体制を調べる
条件が明確になったら、次は具体的な情報収集です。診療科の「一般的なイメージ」と「実際の職場の労働環境」には、ギャップがあることも少なくありません。
同じ「眼科」であっても、白内障・緑内障の手術を多く扱う病院と、外来のみの個人クリニックとでは忙しさがまったく異なります。求人を検討する際は、以下のような点を事前に確認しておくと、入職後のギャップを減らせます。
- 急性期の患者さんが多いか、状態が安定した患者さんが中心か
- 病棟があるか、外来のみか
- 看護師の人数や、視能訓練士・臨床検査技師などコメディカルの配置状況
- 手術や専門外来の有無
また、「楽な科」を病院内の診療科だけで探す必要はありません。訪問看護、健診・検診センター、企業の産業看護師といった病院以外の働き方にも、緊急対応が少なく、大人数の人間関係にさらされにくいという特徴があります。診療科選びとあわせて、こうした選択肢も視野に入れてみましょう。
ステップ3|知人や転職のプロに相談する
最後に、実際にその科で働いている知人や、転職のプロに相談しましょう。第三者の視点は、自分一人では気づけない判断材料をくれます。
その診療科で働く知人からは、求人票には載らない人間関係や職場の雰囲気を聞けます。ただし知人が見ている範囲は職場の一部なので、聞いた話をそのまま実情と受け取らず、他の情報とあわせて判断してください。
看護師専門の転職エージェントは、非公開求人や、病院・クリニックの内部事情に関する情報を保有しています。「この職場は有給が取りやすい」「残業がほとんどない」といった、求人票だけではわからない実態を教えてもらえるのも心強いポイントです。
相談するときは、ステップ1で書き出した希望条件を優先順位ごと伝えましょう。条件の重みが分かれば、担当者もより的確な求人を紹介できます。
この3つのステップを踏めば、表面的なイメージに惑わされずに職場を選べます。ただし、楽な科へ移ること自体にも、得られるものと手放すものがあります。次の章で両方を確認しておきましょう。
楽な科を選ぶメリット・デメリット
楽な科への転職では、心身の負担が減る一方で、収入や学びの機会が減るという側面もあります。メリット・デメリットを見比べたうえで選ぶことが、後悔しない転職につながります。
メリット
- 心身の負担が減り、プライベートの時間を確保しやすい
残業や夜勤が少なくなることで、休日や勤務後の時間にゆとりが生まれ、心身のリフレッシュにつながります。 - 業務がルーティン化しやすく、覚えやすい
緊急対応や重症患者への対応が少ない科は、業務の流れが決まっていることが多く、慣れれば落ち着いて働きやすくなります。 - 体力的な負担が減り、長く働き続けやすい
移送・移動介助や力仕事が少ない科であれば、腰痛など身体への負担を抑えながら、看護師としてのキャリアを長く続けやすくなります。
デメリット
- キャリアアップ・スキルアップにつながりにくい
高度な医療処置や重症患者への対応が少ない分、新しい看護技術や知識を身につける機会も限られやすくなります。 - 夜勤・残業手当が減り、収入が下がる可能性がある
日勤のみ・残業なしの働き方は、その分の手当がなくなるため、総支給額が下がる場合があります。 - やりがいやモチベーションの維持が難しくなることがある
急性期医療のような臨床経験を積みたい方にとっては、「物足りない」「成長が止まった」と感じてしまうケースもあります。
デメリットは、事前に見積もっておけば対処できます。たとえば収入面なら、いま夜勤手当が月にいくら入っているかを給与明細で確認し、それが無くなっても生活が回るかを試算してから応募先を決めれば、入職後の「こんなはずでは」を避けられます。
どちらか一方だけを見て決めるのではなく、いまのキャリアで何を優先したいのかを踏まえたうえで、診療科や職場を選びましょう。
メリット・デメリットを踏まえたうえで、それでも一歩を踏み出したいと思えたなら、看護師専門の転職サイトを味方につけるのが近道です。当サイトの調査で人気No.1だった看護roo!から、求人の傾向をのぞいてみるのもよいでしょう。
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看護師の楽な科を知って自分の希望の働き方を見つけよう!
本記事で紹介した、看護師が「楽だ」と感じやすい診療科は次の5つです。
- 眼科
- 耳鼻科
- 皮膚科
- 整形外科
- 泌尿器科
しかし、上記に挙げた診療科であっても、施設形態や業務内容によって、「働いてみたら楽じゃなかった」と感じる場合もあります。
まずは、夜勤を減らしたいのか、急変対応から離れたいのか、人間関係の負担を軽くしたいのか、自分が減らしたい負担を書き出すところから始めましょう。
そのうえで一人で抱え込まずに、転職サイトに登録して、その診療科の職場を実際に見てきたキャリアアドバイザーに相談してみてください。実際の職場の様子こそ、楽に働けるかどうかを分ける材料になります。
よくある質問
楽な診療科への転職を考えるときに迷いやすい点を、質問形式でまとめました。
Q. 「看護師に人気のある科=楽な科」ですか?
A. 必ずしも一致しません。
看護師に人気のある診療科には、消化器内科や小児科、一般内科なども挙げられますが、これらは「業務が楽だから」というより「やりがいを感じやすいから」選ばれている面があります。「精神的な負担を減らしたい」「体力的にゆとりを持ちたい」といった目的であれば、本記事で紹介したような負担の少ない診療科を、人気ランキングとは別の軸で探すことをおすすめします。
Q. 新人看護師でも「楽な科」に転職できますか?
A. 可能ですが、専門性の習得には時間がかかる点を踏まえておきましょう。
耳鼻科や眼科は業務がルーティン化しやすく、新人でも比較的慣れやすい診療科とされています。ただし、いずれも専門的な検査や機器の扱いに関する知識は必要になるため、入職後の学習は避けられません。「楽な科だから覚えることが少ない」というよりも、「業務の流れが決まっているぶん、慣れれば落ち着いて働きやすい」と捉えるほうが実態に近いでしょう。
Q. クリニックと病棟、楽なのはどちらですか?
A. 一般的にはクリニックのほうが、夜勤がない分、体力的な負担は少ない傾向にあります。
眼科・皮膚科・耳鼻科などのクリニックは、医師の診療サポートが中心の業務が多く、採血や点滴の機会も比較的少なめです。一方、病棟のなかでも、慢性期病棟や療養型病棟は状態の安定した患者さんが中心で、急性期病棟に比べると緊急対応の頻度は少なくなります。「クリニックか病棟か」だけでなく、「どんな患者さんが多いか」まで確認すると、より実態に近いイメージがつかめます。
Q. 楽な科に転職すると、給料は下がりますか?
A. 夜勤・残業手当がなくなる分、総支給額は下がる傾向にあります。
日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」によると、定額の夜勤手当の額は、3交代制の深夜勤1回あたり5,211円、2交代制の夜勤1回あたり1万1,470円です(2010年からほぼ横ばい)。日勤のみの働き方を選ぶと、この夜勤手当分がなくなるため、月収ベースでは下がりやすくなります。
一方で、美容系クリニックや健診・検診センターなど、日勤のみでも比較的高待遇の求人が見られる職場もあります。ただし条件は施設ごとの差が大きいため、気になる求人があれば、転職エージェントに実際の給与水準を確認するのが確実です。
Q. 楽な科への転職で後悔することはありますか?
A. 事前の情報収集不足が、後悔の主な原因です。
よくある後悔のパターンとして、次のようなケースが挙げられます。
- 「思っていたより楽ではなかった」
同じ診療科でも、施設や専門分野によって忙しさは大きく変わります。求人票の「残業少なめ」だけを見て決めると起こりやすい後悔です。 - 「学ぶ機会が減ってしまった」
ルーティンワークが中心の職場では、新しい看護技術に触れる場面が限られます。数年後にどう働いていたいかを決めずに移ると、あとから気づくことになります。 - 「やりがいを感じられなくなった」
急性期医療から離れたことで、「成長が止まった」「物足りない」と感じる看護師もいます。
こうした後悔は、本記事の「3つのステップ」で紹介したように、事前に希望条件を明確にし、患者さんの傾向や看護体制を調べておくことで、ある程度は避けられます。
Q. 看護師にとって大変な科・忙しい科はどこですか?
A. 一般的に、救急科やICU、循環器内科、脳神経外科などが挙げられます。
これらの診療科は、患者さんの容態が急変しやすく、緊急対応や重症患者さんへの看護が多いのが特徴です。やりがいを感じやすい一方で、体力的・精神的な負担も大きくなりやすい傾向にあります。忙しい診療科の詳しい特徴は、「看護師が忙しいと感じる診療科はどこ?忙しさの理由&業務内容を徹底解説!」もあわせてご覧ください。
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