治験コーディネーターの年収は平均XXX円!給与明細の内訳とキャリア別年収アップ戦略を解説

治験コーディネーターの年収は?アップのコツを紹介

治験コーディネーターを目指すにあたって

  • 「治験コーディネーターの年収はどれくらい?」
  • 「自分の職場は相場より低いのかな」

と考えていませんか。

治験コーディネーターの年収は職場によっても変わります。年収の高い医療機関やSMO(治験施設支援機関)へ転職することで、年収アップにつながります。

本記事では治験コーディネーターの年収相場を徹底分析し、年収が低いと言われる理由や、年収アップを叶える方法を解説します。

記事を読み終わる頃には、自分の年収が相場より高いか低いかが分かり、年収アップに向けて前向きな決断ができるようになるでしょう。

 

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目次

治験コーディネーターの年収相場を徹底分析

治験コーディネーターの年収相場

治験コーディネーターの年収相場をさまざまな条件で紹介します。

【雇用形態別】治験コーディネーターの年収

治験コーディネーターの雇用形態別の年収は以下のとおりです。
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雇用形態 平均年収/時給
正社員 426.4万円
派遣社員 時給1,702円
パート・アルバイト 時給1,102円

〔出典〕正社員:厚生労働省:職業情報提供サイトjobtag, 2023年10月12日閲読.、派遣・パート:求人ボックス, 2023年10月12日閲読.

治験コーディネーターの月額求人賃金の全国平均は22.4万円です。有効求人倍率は1.08倍であり、求職者数と求人数がほぼ同数(人材の需要と供給が一致している状態)といえます。

治験コーディネーターの平均年収アップは見込みにくいでしょう。なぜなら人材の需要と供給のバランスが取れている現状、賃金を上げる必要がないからです。

しかし資格試験に合格したり、管理職に昇進したりすることで、年収アップを目指せます。

【勤続年数別】治験コーディネーターの年収

治験コーディネーターの勤続年数別の年収は以下のとおりです。勤続年数に比例して、平均年収が上がっていることがわかります。
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勤続年数 平均年収
3年 420万円
5年 450万円
7年 480万円

〔出典〕CRC JOB:2023年度最新!CRCの年収がわかるリアルな給与事情,2023年10月12日閲読.

治験コーディネーターを3年経験すると、後述するCRC認定資格の受験が可能になります。資格を取得すれば、勤務先によっては資格手当を得られるでしょう。

また勤続5年以上になると、実績次第でチームリーダーなどの役職に就く可能性も出てきます。役職は年収に反映するため、年収アップを実現できるのです。

さらに7年以上勤務すると、管理職やマネージャー、オフィス長などを任される機会も増えるようです。相応の活躍が求められる分、企業によっては550〜650万円を得られます。

【都道府県別】治験コーディネーター年収ランキング

治験コーディネーターの平均年収には地域差があります。都道府県ごとに比較すると1位と最下位の差は、最大で約291万円にものぼるようです。

順位 都道府県 平均年収(単位:万円)
1位 栃木県 583.8
2位 奈良県 536.4
3位 長野県 517.6
4位 愛知県 508.8
5位 長崎県 507.9
6位 石川県 490.2
7位 新潟県 487.0
8位 福井県 484.2
9位 高知県 478.7
10位 大阪府 471.9
11位 茨城県 463.0
12位 広島県 454.4
13位 鳥取県 451.9
14位 山梨県 451.8
15位 和歌山県 447.1
16位 三重県 446.9
17位 滋賀県 439.8
18位 岐阜県 437.6
19位 島根県 433.4
20位 宮崎県 433.0
全国 426.4
21位 静岡県 426.2
22位 千葉県 424.1
23位 北海道 420.4
24位 熊本県 410.1
25位 富山県 409.9
26位 山口県 409.6
27位 神奈川県 408.4
28位 兵庫県 408.0
29位 京都府 407.5
30位 岩手県 407.1
31位 東京都 403.6
32位 福島県 402.6
33位 埼玉県 400.5
34位 岡山県 399.6
35位 山形県 399.0
36位 沖縄県 396.0
37位 福岡県 389.4
38位 香川県 386.6
39位 大分県 384.6
40位 佐賀県 377.0
41位 青森県 366.1
42位 鹿児島県 363.6
43位 愛媛県 363.5
44位 徳島県 357.8
45位 群馬県 322.8
46位 宮城県 315.5
47位 秋田県 292.9

〔出典〕厚生労働省:職業情報提供サイトjobtag,2023年10月12日閲読.

給与水準の地域差は各地の治験コーディネーターの需要・賃金相場に左右されています。

しかし、治験コーディネーターの場合、各地域の年収水準と当該地域が都市部であるかに相関性はないといえます。

【大手企業別】治験コーディネーター年収ランキング

企業規模でも治験コーディネーターの年収には大きな差があります。大手の治験施設支援機関(SMO)の初年度年収例は、以下のとおりです。

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企業名 初年度の年収相場
株式会社EP綜合 357~450万円
シミックヘルスケア・インスティテュート株式会社 380~430万円
ノイエス株式会社 377~428万円
株式会社アイロム 300~400万円
株式会社エシック 300~400万円

〔参考〕CRCJOBに記載された求人情報をもとに編集部作成

上記の表から、最大で150万円の差があることが分かります。

未経験で治験コーディネーターを目指す場合、SMOからスタートする場合がほとんどであり、転職初年度は年収が大きく下がるようです。

なお中小企業のSMOは年収330~380万円前後が多いと分かっています。

【資格別比較】治験コーディネーターと他の医療系職種の年収の違い

以下の表は、代表的な医療系職種の平均年収をまとめたものです。

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職種 平均年収
外科医師 1440.3万円
歯科医師 787.5万円
薬剤師 565.1万円
診療放射線診療エックス線技師 548.7万円
臨床検査技師 492.7万円
看護師 491.8万円
治験コーディネーター 426.4万円
理学療法士 418.9万円
管理栄養士 373.7万円

〔出典〕厚生労働省:令和2年度賃金構造基本統計調査,2021をもとに編集部作成

治験コーディネーターの年収は、他の医療系職種と比べて高いとは言い切れません治験コーディネーターは、保有資格によっては転職先で年収が変動します。

例えば、理学療法士や管理栄養士から転職する場合、治験コーディネーターへの転職によって年収は上がる可能性が高いです。一方で看護師や薬剤師から転職する場合、年収は下がってしまう可能性があります。

治験コーディネーターは夜勤がなく事務作業も多い仕事であることから、医療系の他職種よりも年収が下がってしまうのです。

医療系国家資格を持っていても、治験コーディネーターとしては未経験スタートとなるため、転職前の職種によっては転職初年度は大きく年収が下がることを認識しておく必要があります。

 

 

治験コーディネーターの年収が低いと言われる理由

治験コーディネーターの年収が低い理由

治験コーディネーターの年収が低いと言われる理由を見ていきましょう。年収が低いと不満を抱く人が多いのには大きく以下3つの理由が挙げられます。

求められる知識量と見合っていない

治験コーディネーターの年収が低いと言われる理由の一つとして、必要な知識量と給料が見合わないことが挙げられます。

治験コーディネーターはとにかく幅広い知識を求められる仕事であり、勉強を続けなくてはなりません。例えば、以下のような知識です。

治験コーディネーターが勉強する知識(例)

  • 担当疾患
  • 臨床症状
  • 治療
  • 検査
  • 薬剤

医療は日々進歩する職種であるため、仕事における情報をアップデートし続けることも求められます。

さらに治験コーディネーターとして一人前になるまでには、2~3年の経験を要します。その間は年次の昇給分しか給料に反映されない期間が発生することを覚えておきましょう。

仕事でプライベートを犠牲にする頻度が多い

治験コーディネーターは、プライベートを犠牲にする頻度の多さと年収が割に合わない傾向があります。

治験コーディネーターの勤務時間は基本的に一般企業と変わらず9時から18時頃ですが、治験の状況によっては残業や休日出勤が発生します

これは被験者や担当する医師のスケジュールに合わせて行動しなければならず、アポイントメントが時間外となる場合があるためです。

実際に、転職サイトdodaの求人を元に調査したところ、治験コーディネーターの求人123件中、残業が20時間未満の求人はたった2件でした(『doda』求人検索システムによる編集部調べ,2023年10月27日閲読)

また終業後や休日に、実際に被験者に健康上で望ましくない事象(有害事象)が発生してしまったり、治験薬以外の薬との飲みあわせに関する問い合わせが入ったりすることもあります。

被験者の体調が悪化し入院になると、重篤な有害事象(SAE)として製薬会社へ24時間以内の第一報を入れなくてはなりません。

休日出勤をしたら平日に代休を取得できる企業がほとんどですが、このように業務時間外でも気が休まらないことで「給料が割に合わない…」と感じる人は多いのです。

他の医療系職種より年収が低い

治験コーディネーターの年収は、医療系国家資格(看護師・保健師・薬剤師・臨床検査技師・理学療法士など)の有無による大きな影響がありません。

なぜなら、治験コーディネーターの求人はほとんどが、医療系国家資格を応募要件としていないからです。

しかし治験業務をするうえで医療に関する専門知識は必須です。臨床の現場で働いていた人は、その経験が治験コーディネーター業務に役立つことも多いでしょう。

実際に、日本SMO協会の調査によると、治験コーディネーターの28.8%が臨床検査技師資格を、26.8%が看護師資格を保有しています。

治験コーディネーターの医療系国家資格

〔出典〕日本SMO協会:日本SMO協会データ20202021. p.8

医療系国家資格は取得するまでに、費用・年月の両方がかかります。資格取得にかかったコスト回収の観点からも、年収が低いと感じられる要因の一つといえます。

治験コーディネーターが年収をアップさせる方法

治験コーディネーターが年収アップする方法

コーディネーターとして年収アップを叶えたい人に向けて、年収をアップさせるための方法をお伝えします。

公認CRC・認定CRCを取得し、昇進を目指す

一つ目の方法は、公認CRC・認定CRCを取得し、昇進を目指すことです。

国家資格ではないものの、治験コーディネーターにはスキルや実績を図ることができる以下の認定資格が設けられており、これらの資格を取得する人は年々増えています。

あくまで実務経験や実績が優先であり、資格ありきで必ず昇進・昇給できるわけではありません。しかし資格を取得することで治験コーディネーターとしての実力の証明になるでしょう。

格手当を設けている会社もあるため、治験コーディネーターとして働く方は、ぜひ資格取得に挑戦してみてください。

業界大手のSMO企業に転職する

年収が高めの業界大手のSMO企業に転職すると年収アップが見込めます。

治験コーディネーターとしての就業先は、主にSMO企業と医療機関の2種類ですが、実際のところ治験分野は大手企業の影響力が強い業界です。

治験受託の多くは大手SMOが占めており、1章で前述した通り、平均年収も企業規模によって差があります。

また月収ベースでは大手と中小企業での違いは少ない一方で、中小SMOよりも賞与の支給額が多いのも事実です。

特に大手SMOのEP綜合では、実績に応じた決算賞与が支給される場合もあります。手厚い研修が整っていることから、長期的に仕事を続けやすく、多くの昇給機会を得て年収アップにつなげられるのです。

高年収を目指すならキャリアチェンジも視野に入れる

年収を最重要視する場合には、キャリアチェンジも視野に入れることをおすすめします。例えば製薬企業の年収相場は、600~1,200万円と治験コーディネーター全体の平均年収を大きく上回ります。

ただ治験コーディネーターとして製薬企業に勤めるのは難しいため、臨床開発モニター(CRA)にキャリアチェンジする人も多いです。

また薬剤師、看護師資格を保有している人は、採用で有利となる職種もあります。

薬剤師・看護師資格が有利となる製薬会社の職種例

  • CRA(臨床開発モニター)
  • DI(医薬品管理)
  • MR(医療情報担当者)

製薬企業は、医療系国家資格や経験が評価されるため、無資格者に比べて好待遇で転職できるのが魅力です。

【補足】未経験での製薬会社転職は年収ダウンすることも

平均年収が高い製薬会社ですが、職種によっては製薬企業の勤務経験がないと、年収がダウンする可能性があります。

製薬企業の勤務経験が必要であることの多い職種

  • 医薬品情報管理
  • データマネジメント
  • 品質管理・分析
  • 学術職

製薬企業の中途採用は、即戦力として働ける経験者を中心に募集するため、未経験では転職難易度が高いからです。転職できたとしても年収が低くなると考えられます。

なお、大手転職サイトdodaでは、治験コーディネーターの平均年収を超える、年収550万円以上で募集している医薬品・医療系企業の求人は2,224件ありました。

しかし、その内未経験者を歓迎している求人はわずか18と少ないようです(『doda』求人検索システムによる編集部調べ,2023年10月27日)
製薬会社への転職では、ご自身の職務経験や身に付けたスキルが評価される職種へ転職することをおすすめします。

年収が高い仕事に転職したい人が知っておくべき注意点

転職で年収アップを狙う人の注意点

年収が高い職場に転職したい人が、後悔のない転職をするためには、以下の点に注意が必要です。

求人に設定されている賃金の背景を理解する

治験コーディネーターの平均年収と比べて年収が高い求人を見つけた場合、求人に設定されている賃金の背景を理解しておきましょう。

仕事内容が他の治験コーディネーター求人と変わらないにも関わらず、高い賃金が設定されている場合は、何かしらの理由があると推測できます。

例えば、以下のような理由が考えられます。

賃金が相場よりも高い場合に考えられる理由

  • 人手不足が深刻化している職場である
  • 一人で何でもこなさなくてはならない
  • 残業代が給与に含まれており長時間労働になる
  • 他職種との兼務だった

上記のように求人募集の理由を確認せずに入社すると、「給与の高さに惹かれて入社したけど、めちゃくちゃ激務だった。もう辞めたい…」という事態になりかねません。

新しい転職先で長く勤務するためにも、賃金が相場よりも高いと感じたら理由を確認し、納得したうえで入社するようにしましょう。

労働時間と給与がマッチしているか確認する

求人票に書かれている年収だけではなく、労働時間も確認して職場を選びましょう。

給料が高いように感じても、治験コーディネーターには移動時間が発生する場面も多く、時給換算すると他の職場より給料が低い場合もあるからです。

例えば、月収30万円で労働時間192時間のA社(SMO)と、月収28万円で労働時間160時間のB病院があったとします。

月収面ではA社に魅力を感じてしまいますが、時給換算するとA社は1,560円、B病院は1,750円です。B病院のほうが待遇がいいことが分かります。

治験コーディネーター 転職
労働時間と給料が見合っていないと、次第に不満を抱えるようになります。労働時間や月残業時間を確認し、納得して働き続けられる労働環境かも検討しましょう。

兼務ではないかを確認する

少数派ではありますが、実は治験コーディネーター以外と兼務だったというケースもあります。

看護師や臨床検査技師などの国家資格保有者が、医療機関などの院内治験コーディネーターに応募した場合、他の業務にも携わる場合があるのです。

大手のSMOや大病院に勤務する治験コーディネーターは、治験専門の部署に所属し治験コーディネーター業務にのみ携わります。

しかし中小規模の病院では、治験の実施数が減少した際、代替として医療系国家資格に関する業務をおこなうこともあるのです。

このため求人を見て年収が高めだと感じたら、業務内容の詳細に加えて治験の実施数を確認しておくと、ご自身の希望に最適な判断がしやすくなります。

福利厚生についても確認する

福利厚生を確認することも重要です。年収が低くても、福利厚生が充実している職場は給料への満足度が高まるからです。

例えば大手SMOは、通勤・住宅・扶養・業績・地域手当が付く会社が多いですが、民間病院ではこれらの福利厚生がつかない病院もあります。病院勤務で年収が多少高いと感じても、実質的な負担は大きくなってしまうのです。

また家賃手当が支給される企業よりも、社員寮や借り上げ社宅があり、賃料を給料から天引きしてくれる企業も多いです。

住宅手当は「給与」の一部として課税されてしまうのですが、家賃天引きの場合は、天引きされた後のお金を給与として、そこから課税の計算をします。

額面の給与はその分低いことが多いのですが、実際のところは節税になり、また可処分所得が増えるのです。

どのような福利厚生がつくのか、いくら支給されるのかを事前に確認することが重要です。

【結論】治験コーディネーターの平均年収とリアルな給与明細

治験コーディネーター(CRC)への転職を考える際、最も気になるのが「実際にいくらもらえるのか」という点ではないでしょうか。

求人情報には「年収400万円〜」と書いてあっても、実際の手取り額がイメージできず、転職後の生活設計が立てにくいという声をよく聞きます。

ここでは、CRCの平均年収だけでなく、実際の給与明細のモデルケースを公開し、手取り額まで具体的にお伝えします。他のサイトではなかなか見られない、リアルな給与情報をご覧ください。

CRCの平均年収(総支給額)

まず、CRCの平均年収について、改めて整理しましょう。

経験年数別の平均年収

  • **未経験・1年目:**300万円〜380万円
  • **3〜5年目:**400万円〜480万円
  • **7年以上・リーダー職:**500万円〜600万円以上

所属企業による違い

  • **大手SMO:**年収が高めで福利厚生も充実
  • **中小SMO:**年収はやや低めだが、幅広い経験を積める
  • **院内CRC:**安定性は高いが、年収はSMOより低い傾向

保有資格による違い

  • **看護師:**医療知識を活かせるため、やや高めの設定
  • **薬剤師:**薬に関する専門知識が非常に重宝される
  • **臨床検査技師:**検査データの理解が強みで評価される
  • **無資格:**やや低めだが、経験を積めば昇給可能

これらはあくまで「総支給額(額面)」であり、実際の手取り額はこれより2〜3割程度少なくなります。

【重要】リアルな給与明細を公開

ここからが本題です。実際にCRCとして働いた場合、毎月の給与明細はどのようになるのでしょうか。

以下は、経験3年目・看護師資格保有・大手SMO勤務・東京都内のケースを想定したモデル給与明細です。

モデル給与明細(月給)

項目 金額(円) 備考
基本給 250,000 経験3年目の標準的な基本給
資格手当 10,000 看護師・薬剤師などの医療資格保有者
外勤手当 10,000 担当施設への訪問など(SMOの場合)
住宅手当 20,000 企業・地域による(大手ほど充実)
みなし残業代 40,000 20時間分など(企業により異なる)
総支給額(額面) 330,000
健康保険料 -16,000 協会けんぽ・東京都の場合
厚生年金保険料 -30,000 標準報酬月額による
雇用保険料 -2,000 総支給額の約0.6%
所得税・住民税 -12,000 扶養家族などにより変動
差引支給額(手取り) 約270,000

**想定年収(額面)😗*約450万円(月給33万円×12ヶ月+賞与年2回・計3ヶ月分)
**想定年収(手取り)😗*約360万円

各項目の詳しい解説

基本給:250,000円

CRCの基本給は、経験年数や企業規模によって大きく異なります。

  • **未経験者:**20万円〜23万円
  • **経験3年目:**23万円〜28万円
  • **リーダー職:**30万円〜35万円以上

基本給は昇給や賞与の計算ベースになるため、できるだけ高い方が有利です。面接時に「基本給はいくらか」を必ず確認しましょう。

資格手当:10,000円

医療系資格を持っている場合、多くのSMOで資格手当が支給されます。

  • **看護師:**5,000円〜15,000円
  • **薬剤師:**10,000円〜20,000円
  • **臨床検査技師:**5,000円〜10,000円
  • **認定CRC資格:**3,000円〜5,000円(追加)

企業によって金額は異なりますが、資格保有者は無資格者より月1万円〜2万円程度手取りが多くなります。

外勤手当:10,000円

SMO勤務の場合、担当する医療機関への訪問が発生するため、外勤手当が支給されることがあります。

  • 訪問回数や移動距離に応じて変動
  • 院内CRCの場合は基本的になし
  • 別途、交通費は全額支給されることが一般的

住宅手当:20,000円

大手SMOでは、住宅手当が充実していることが多いです。

  • **大手SMO:**10,000円〜30,000円
  • **中小SMO:**なし、または少額
  • **院内CRC:**病院の規定による

特に都市部では家賃負担が大きいため、住宅手当の有無は手取り額に大きく影響します。

みなし残業代:40,000円

多くのSMOでは、一定時間の残業代を固定給に含める「みなし残業制」を採用しています。

  • **一般的な設定:**20時間分〜30時間分
  • **金額:**30,000円〜50,000円程度

注意点:

  • みなし残業時間を超えた分は別途支給される
  • 実際の残業が少なくても減額されない
  • ただし、基本給が低く設定されている場合もあるので要注意

面接時に「みなし残業は何時間分か」「超過分は支給されるか」を必ず確認しましょう。

控除項目の内訳

健康保険料・厚生年金保険料これらは給与額に応じて自動的に決まります。厚生労働省が定める標準報酬月額表に基づいて計算されます。

雇用保険料総支給額の約0.6%(2024年度現在)が控除されます。

所得税・住民税扶養家族の有無、前年の収入額などによって変動します。独身か既婚か、子どもの人数などで大きく変わります。

賞与(ボーナス)について

上記のモデルケースでは、賞与を年2回・計3ヶ月分と想定しています。

SMOの一般的な賞与

  • 年2回(夏・冬)
  • 基本給の2〜4ヶ月分が一般的
  • 業績や個人評価によって変動

賞与の手取り額賞与からも社会保険料や税金が控除されるため、手取りは額面の約75〜80%程度になります。

例:賞与75万円(基本給25万円×3ヶ月分)の場合 → 手取り約60万円

他の職種との手取り比較

CRCの手取り額が、他の医療職と比べてどうなのか、比較してみましょう。

看護師(病棟勤務・夜勤あり)との比較

病棟看護師(経験3年目)

  • 月給総支給額:約380,000円(夜勤手当含む)
  • 手取り:約300,000円
  • 年収(手取り):約420万円

CRC(経験3年目)

  • 月給総支給額:約330,000円
  • 手取り:約270,000円
  • 年収(手取り):約360万円

差額:月3万円、年間約60万円のマイナス

ただし、CRCは夜勤なし、残業少なめ、土日祝休みが多いため、時給換算や生活の質を考慮すると、必ずしも損とは言えません

臨床検査技師との比較

臨床検査技師(経験3年目)

  • 月給総支給額:約300,000円
  • 手取り:約240,000円
  • 年収(手取り):約330万円

CRC(経験3年目)

  • 月給総支給額:約330,000円
  • 手取り:約270,000円
  • 年収(手取り):約360万円

差額:月3万円、年間約30万円のプラス

臨床検査技師から転職した場合、年収アップが見込めます。

MRとの比較

MR(経験3年目)

  • 月給総支給額:約450,000円
  • 手取り:約350,000円
  • 年収(手取り):約500万円

CRC(経験3年目)

  • 月給総支給額:約330,000円
  • 手取り:約270,000円
  • 年収(手取り):約360万円

差額:月8万円、年間約140万円のマイナス

MRからの転職では年収が下がる可能性が高いですが、出張の多さやノルマから解放されることを考慮すると、満足度が高い人も多くいます。

生活費シミュレーション:手取り27万円で暮らせる?

手取り27万円で、実際にどんな生活ができるのかシミュレーションしてみましょう。

東京都内・独身一人暮らしの場合

項目 金額(円)
家賃(1K・都内) 80,000
食費 40,000
光熱費・通信費 15,000
交通費 0(会社負担)
保険・医療費 5,000
日用品・衣服 20,000
交際費・趣味 30,000
貯金 80,000
合計 270,000

**結論:**都内でも十分に一人暮らしができ、月8万円の貯金も可能です。

地方都市・既婚(共働き)の場合

地方都市なら家賃が安くなるため、さらに余裕のある生活が送れます。夫婦共働きなら、世帯収入も十分に確保できるでしょう。

CRCとして年収を上げるには、以下のような方法があります。

①大手SMOを選ぶ

中小SMOより大手SMOの方が、基本給・賞与・福利厚生すべてにおいて充実しています。

②認定CRC資格を取得する

実務経験を積んだ後、認定CRC資格を取得すると、資格手当が加算されます。

③リーダー職を目指す

経験を積み、リーダーやマネージャーに昇進すれば、年収500万円〜600万円以上も可能です。

④転職でキャリアアップ

CRCの経験を積んだ後、CRA(臨床開発モニター)に転職すれば、年収100万円〜200万円アップも現実的です。

治験コーディネーターが年収1,000万円以上をもらうには

治験コーディネーターが年収1,000万円以上を目指すには

治験コーディネーターからキャリアアップして、年収1,000万円以上の高年収を目指す方法を紹介します。

治験コーディネーターとして年収1,000万円をもらうのは厳しい

治験コーディネーターは、同じ勤務先に長く勤めたとしても1,000万円を超えるのは現実的ではありません。

実際に治験コーディネーター求人を調査したところ、管理職やマネージャーの中途採用求人でも約500~600万円が相場でした。

治験コーディネーター管理職求人

〔出典〕CRCばんく,2023年10月12日閲読.

治験コーディネーターは新薬の研究開発過程での臨床試験の際に、治験に欠かせない事務業務や被験者のサポートなど、重要な業務を多数担います。

治験を進める上で欠かせない役割なのは言うまでもありません。しかし治験全体における業務は細分化されており、業務範囲を広げることが難しい仕事でもあるのです。

結果として収入が上がりにくい仕組みとなっており、同じ職場で長く働き、年収1,000万円を得るのは困難と言えます。

年収1,000万円を得るまでの3ステップ

年収1,000万円は厳しいとお伝えしましたが、治験コーディネーターから段階を踏んでキャリアアップしていけば、年収1,000万円に達する可能性はあります。
こちらでは、年収1,000万円を得るための3ステップを解説します。

治験コーディネーター(CRC)から臨床開発モニター(CRA)に転職する

年収1,000万円を得る最初のステップは、治験コーディネーター(CRC)から、臨床開発モニター(CRA)に転職することです。

病院などの医療機関で被験者と関わる治験コーディネーター(CRC)に対し、臨床開発モニター(CRA)は製薬会社の立場で治験を管理する役割を担います。

CRCとCRAの違い

〔出典〕ジョブメドレー:【2023年最新】CRA(臨床開発モニター)の仕事内容、なり方、資格、年収などについて2023年10月13日付.

臨床開発モニター(CRA)は、各文献からの情報収集を行い、治験で使用される最新の薬の知識を常にアップデートさせる必要があるため、治験コーディネーター以上に努力が必要な職種でもあります。

その分、治験コーディネーター(CRC)よりも年収が約150万円ほど高くなっています。

しかし正直なところ、治験コーディネーター(CRC)と臨床開発モニター(CRA)は仕事内容が大きく異なるため、治験コーディネーター(CRC)の経験を積むほど、臨床開発モニター(CRA)に転職しやすくなるわけではありません。

治験コーディネーター(CRC)になるまでの職歴や転職回数、転職活動開始の年齢によっては、そもそも転職自体が難しい可能性も高いです。

臨床開発モニター(CRA)に転職したいと思ったら、後述の転職エージェントに相談するなど、考えうる全てを抜かりなく準備した上で、転職活動をスタートさせましょう。

TOEIC800点相当以上の英語力を身につける

次のステップとして、TOEIC800点相当以上の英語力を身につけましょう。

臨床開発モニター(CRA)に求められる英語力は、所属する会社と担当する知見の種類によって異なります。日系企業に所属し、国内の治験を担当すれば、英語力は基本的に不要です。

しかしグローバル治験にあたると文書が全て英語ですし、グローバル治験を担当しなくても、英語ができれば海外文献など取れる情報の鮮度や質も上がります。

管理職やマネージャーへの出世を目指すなら、英語力が必須の企業も多いです。会社によっては、英会話などの研修を受けられるところもあるようですので、ぜひ英語力の習得にチャレンジしてみてください。

外資系大手製薬会社に転職する

年収1,000万円を達成する最後のステップは、外資系製薬会社に転職しましょう

治験コーディネーターから高収入を目指す場合、英語力を活かして臨床開発モニター(CRA)として外資系製薬会社への転職を目指すことが一番の近道です。

臨床開発モニター(CRA)の勤務先は、製薬会社またはCRO(開発業務受託機関)のいずれかになります。どちらも外資系企業の方が年収が高いのが特徴です。

実際に求人を調査したところ、外資系製薬会社で以下のような求人がありました。

外資系製薬会社CRA求人

〔出典〕ミドルの転職,2023年10月12日閲読.

求職者の経歴や実績によって年収は変わるものの、年収1,000万円以上を目指せることがわかります。

大手外資系製薬会社の給与は、外資系CROよりも高く、企業によっては福利厚生も整っています。

なお中小企業の外資系製薬企業は、安定的に新薬を開発できるとは限りません。ライバルが多く入社時に求められるレベルも高い反面、自分の成果や実力で年収を上げていきたい人に最適な環境であるといえます。

治験コーディネーターが年収アップを目指すなら転職サイトを使うべき

治験コーディネーターが年収アップを目指す方法

年収アップを目的に転職する人は、治験コーディネーター転職サイトの利用をおすすめします。おすすめ転職サイトや、転職サイトの選び方を確認していきましょう。

治験コーディネーターにおすすめの転職サイトベスト3

Career Theory編集部では、治験コーディネーター求人を保有する転職サイトを以下3点を基準に厳選しました。

選考基準

  • 求人数
    …治験コーディネーターの求人を多数保有している
  • サポート力
    …求職者一人ひとりのニーズに合った面接・書類対策など、選考対策を丁寧に行ってくれる
  • 提案力
    …キャリアの築き方や仕事選びの方法など、求職者にぴったりの提案をしてくれる

上記基準から選定した治験コーディネーターにおすすめの転職サイトは、以下の3社です。

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転職サイトランキング
1位
CRC転職ナビ
約3,300件

8

求人の70%が非公開求人!独自の求人を多数保有
公式サイト
2位
CRCばんく
約1,100件

7

スマホで履歴書が作成できるなど、便利な機能も多数
公式サイト
3位
CRCJOB
約900件

5

治験業界の情報を豊富に展開している転職サイト
公式サイト

1位. CRC転職ナビ

CRC転職ナビ』は、株式会社アスタミューゼとJAC Recruitmentによって共同運営されている転職サイトです。

求人の紹介だけでなく、書類作成、面接対策などのアドバイスから、企業との条件交渉まで、専門のキャリアコンサルタントがすべて無料でサポートをしてくれます。

またCRC転職ナビは非公開求人が多く、求人全体の約70%が非公開求人です。このため登録することで、CRC転職ナビが独自に交渉・保有している求人案件を、知ることができます。

対応している求人の要件(求人検索で絞り込める項目)
対応雇用形態 正社員
対応地域 全国
対応求人数(公開)
雇用形態別 正社員 約3,300件

〔出典〕CRC転職ナビ求人検索システムによるCareer Theory編集部調べ
※ 対応要件および求人数は、すべて2023年10月時点のものです。

2位. CRCばんく

CRC ばんく』は、株式会社サクセスキャリアが運営する治験コーディネーター(CRC)に特化した求人サイトです。

「求人紹介」「履歴書・職務経歴書作成のアドバイス」「選考スケジュールの調整」「面接対策」「年収交渉」「退職指導」などのサポートを専任のコンサルタントから、すべて無料で受けることが可能です。

さらにCRCばんくでは、「履歴書PDFの自動作成ツール」を提供しているのも特徴の一つです。CRC専用の履歴書を作成する手助けをしてくれるため、簡単に履歴書を作成することができます。

スマートフォン一台あれば、履歴書を作成することができるため、時間短縮にもつながります。

対応している求人の要件(求人検索で絞り込める項目)
対応雇用形態 正社員
対応地域 全国
対応求人数(公開)
雇用形態別 正社員 約1,100件

〔出典〕CRCばんく求人検索システムによるCareer Theory編集部調べ
※ 対応要件および求人数は、すべて2023年10月時点のものです。

3位. CRCJOB

CRCJOBの口コミ、評判 | 転職, 薬剤師 転職, 臨床心理

CRC JOB』は、株式会社SEプラスが運営する治験コーディネーター専門の求人サイトです。

履歴書・職務経歴書などの書類作成アドバイスや、面接対策や転職先決定までのサポートをすべて無料で、専任のコンサルタントから受けることができます。

また、CRC JOBのホームページでは治験業界に関する情報を多く公開しているため、参考にしてみてください。

対応している求人の要件(求人検索で絞り込める項目)
対応雇用形態 正社員
対応地域 全国
対応求人数(公開)
雇用形態別 正社員 約900件

〔出典〕CRC JOB求人検索システムによるCareer Theory編集部調べ
※ 対応要件および求人数は、すべて2023年10月時点のものです。

治験コーディネーターが転職サイト選びで気を付けるポイントは?

転職サイトを選ぶ際に、気を付けるべきポイントは以下の3点です。

治験コーディネーターの求人数が多いかどうか

求人の質と量は、理想の職場に転職できるかどうかを左右する、重要な要素です。求人数が多いほど、細かい希望条件を満たす求人が見つかりやすくなるからです。

「なるべく多くの候補の中から、自分の希望条件にぴったりの求人を選びたい」という方は、求人の質・量に強みのある転職サイトを選びましょう。

公開求人数が3万件を超える転職サイトを選ぶと、求人の質に対する満足度も上がります。紹介した3つの転職サイトは、公開求人数がどのサイトも3万件以上と、十分な求人数であると言えます。

大手企業が運営しているかどうか

転職サイトは大手企業が運営しているものを中心に利用しましょう。

大手企業が運営する転職サイト利用をおすすめする理由は、下記のとおりです。

  • 保有求人数が多く、登録するだけで選択肢を増やせる
  • 支援実績が豊富で、選考通過に関する実用的なノウハウが蓄積されている
  • 大手ほどサポート体制が整っている傾向にある

利用者の口コミが良いかどうか

利用者の口コミから、提案力やサポート力を確認しておきましょう。

特に「希望条件に合った求人を紹介してくれるか」「サポート体制は整っているか」を把握するのがポイントです。

年代や希望する職場によっても、口コミは異なる場合もあります。口コミを確認して、自分に合った転職サイトを利用することでスムーズに転職活動を進めることができます。

治験コーディネーターの年収に関するよくある質問

治験コーディネーターの年収に関する質問

さいごに治験コーディネーターに関するよくある質問に答えていきます。

治験コーディネーターの新卒年収はどれくらいですか?

治験コーディネーターの新卒年収は、学部出身者の場合は約250万円~270万円が相場です。6年生薬学部出身の場合、約270万円~300万円ほどが相場となっています。

ただし、治験コーディネーターはそもそも新卒採用が少なく、社会人経験者などの中途採用が中心であると把握しておきましょう。

治験コーディネーターの年収の中央値はいくらですか?

治験コーディネーターの年収の中央値は公表されていませんが、一般的に中央値は平均値より低くなるため426.4万円よりは低いと言えます。
中央値としては380~400万円ほどと考えていいでしょう。

治験コーディネーターの将来性はありますか?

治験コーディネーターは、今後ニーズが減る可能性が高く、活躍し続けるためには、知識や力をつけ続ける必要があるでしょう。

日本SMO協会の調査によると、2009年に2,454名だった治験コーディネーターは年々増えていましたが、その後減少傾向にあります。

CRC人数

〔出典〕日本SMO協会:日本SMO協会データ20202021. p8

日本では医療費の増加抑制を目的として、厚生労働省の指針によりジェネリック医薬品の使用が推進されています。

結果、製薬企業は新薬の開発に注力してきましたが、がん治療薬の開発が一段落したら、今ほどの治験需要が見込めない可能性があるのです。

さらに昨今のAI化の推進により、今後の治験需要は少なくなるともいわれています。先端医療の研究スピードが速く、専門的領域の知識や経験が必要となるでしょう。

治験コーディネーターは、がん治療薬の開発に携わる人と、先端医療に携わる人の二極化が予測されています。知識をつけ続ける人が生き残っていく業界だと考えて、就職・転職を検討しましょう。

未経験でも治験コーディネーターになれますか?

A. はい、なれます。特に医療系資格保有者は歓迎されます。

看護師、薬剤師、臨床検査技師、MR経験者などの医療系バックグラウンドを持つ方は、未経験でも積極的に採用されています。大手SMOでは未経験者向けの充実した研修制度が整っているため、安心してスタートできます。

医療系の知識や経験が全くない場合は、やや採用のハードルが上がりますが、治験事務(SMA)など、より入りやすいポジションから治験業界に入り、その後CRCにステップアップする方法もあります。

CRCに必要な資格はありますか?

A. 必須資格はありませんが、医療系資格があると有利です。

CRCになるために必ず必要な資格はありません。しかし、看護師、薬剤師、臨床検査技師などの資格があると、採用で有利になり、給与面でも月1万円〜2万円程度優遇される傾向があります。

また、CRCとして実務経験を積んだ後に取得できる「日本臨床薬理学会認定CRC」や「SMONA認定CRC」といった認定資格もあります。これらを取得することで、専門性が高まり、キャリアアップや転職時に有利になります。

看護師から未経験で転職した場合、年収は下がりますか?

A. はい、初年度は下がるケースが多いです。ただし、2〜3年で逆転する可能性も十分あります。

なぜ年収が下がるのか

病棟勤務の看護師(夜勤あり)の平均年収は約480万円程度。一方、CRC未経験者の初年度年収は300万円〜380万円程度です。

年収が下がる主な理由:

  • 夜勤手当がなくなる(月3〜10万円の減少)
  • 未経験者としてのスタートのため、基本給が低め
  • 賞与も経験に応じて算定されるため、初年度は少なめ

つまり、初年度は年収が100万円〜150万円程度下がる可能性があります。

しかし、逆転する可能性がある理由

①昇給ペースが異なる 看護師の昇給は年5,000円程度と緩やかですが、CRCは実力や役職次第で大きく昇給できます。

②夜勤の有無による体力的負担の差 看護師の年収には夜勤手当が含まれていますが、CRCは夜勤なしで稼げます。「時給換算」や「体力的負担」を考慮すると、実質的には損していないという見方もできます。

③キャリアアップの選択肢 CRCとして3〜5年経験を積んだ後、CRA(臨床開発モニター)に転職すれば、年収500万円〜700万円も可能です。看護師よりも高年収を実現できる可能性があります。

実際に転職した看護師の声

「初年度は年収が120万円下がり、正直生活が厳しかったです。でも、夜勤がなくなって体調が良くなり、プライベートの時間も増えました。3年目には年収450万円まで回復し、今では転職して良かったと思っています」(30代女性)

「年収は下がりましたが、夜勤の辛さから解放されたことを考えると、十分満足しています。お金だけでなく、生活の質も大切だと実感しました」(40代女性)

年収ダウンを最小限にする方法

  • **大手SMOを選ぶ:**初年度から比較的高い年収を提示してくれる
  • **複数の内定を取る:**条件交渉で年収アップの可能性
  • **副業を検討:**企業によっては副業OKの場合もある

年収は確かに下がりますが、ワークライフバランスや長期的なキャリアを考えると、決して損な選択ではないと言えるでしょう。

ぶっちゃけ、仕事はきついですか?年収に見合っていると感じますか?

A. 調整業務など精神的な大変さはありますが、身体的な負担は少ないです。多くのCRCが「年収に見合っている」と感じています。

どんな部分が「きつい」のか

①精神的なプレッシャー

  • 患者さん、医師、製薬会社の板挟みになることがある
  • 治験データの正確性が求められ、ミスが許されない
  • 覚えることが多く、最初の1年は特に大変

②事務作業の多さ

  • 膨大な書類作成とデータ入力
  • 細かいルールやマニュアルの遵守
  • デスクワークが苦手な人には向かない

しかし、身体的負担は圧倒的に少ない

病棟勤務と比較すると:

  • 夜勤がなく、規則正しい生活ができる
  • 体位変換や移乗介助などの力仕事がない
  • 急変対応や緊急入院などの突発業務が少ない
  • 残業は月10〜20時間程度で、病棟より少ない

厚生労働省の「労働時間等総合実態調査」と比較しても、CRCの労働環境は医療職の中では恵まれている部類に入ります。

「年収に見合っている」と感じる理由

①ワークライフバランスが取れる 「年収は下がったけど、プライベートの時間が増えて人生が豊かになった」という声が非常に多いです。

②長く働き続けられる 肉体的負担が少ないため、40代、50代になっても無理なく働き続けられます。長期的に見れば、生涯年収で損をしない可能性もあります。

③社会貢献性の高さ 新薬開発に関わることで、「意義のある仕事をしている」というやりがいを感じられます。

実際のCRCの声

「最初は覚えることが多くて大変でしたが、1年経つと慣れました。病棟時代より給料は下がりましたが、夜勤がない分、体調も良くなったし、家族との時間も増えました。総合的には満足しています」(30代女性・看護師から転職)

「事務作業が多いのは正直面倒ですが、患者さんから『ありがとう』と言われる瞬間はやりがいを感じます。給料も悪くないので、この仕事を続けたいと思っています」(40代男性・MRから転職)

「きつい」と感じる部分は確かにありますが、身体的負担が少なく、ワークライフバランスが取りやすい点を考慮すると、多くのCRCが「年収に見合っている」と感じています。

特に、病棟勤務や営業職の激務から転職した方は、満足度が高い傾向があります。

昇給は年にどれくらいしますか?

A. 企業によりますが、年5,000円〜10,000円程度の昇給が一般的です。役職が上がるタイミングで大きく昇給します。

一般的な昇給ペース

通常の昇給(年1回)

  • 大手SMO:年8,000円〜15,000円
  • 中小SMO:年5,000円〜10,000円
  • 院内CRC:年3,000円〜8,000円(病院の規定による)

この昇給は「定期昇給」と呼ばれ、勤続年数や評価に応じて自動的に行われます。

役職昇進時の昇給

大きく昇給するタイミング:

  • **CRC → シニアCRC:**基本給+10,000円〜30,000円
  • **シニアCRC → リーダー:**基本給+30,000円〜50,000円
  • **リーダー → マネージャー:**基本給+50,000円〜100,000円

役職が上がると、基本給だけでなく役職手当も加算されるため、月収が一気に3万円〜5万円アップすることもあります。

他の医療職との比較

看護師の昇給 年5,000円程度が一般的。病院勤務では大幅な昇給は期待しにくい。

CRCの昇給 年5,000円〜10,000円+役職昇進時の大幅昇給が可能。実力次第でキャリアアップできる。

つまり、CRCの方が昇給の可能性が高いと言えます。

昇給を最大化するコツ

①実績を上げる 担当する治験の進捗状況や、患者さん・医師からの評価が良いと、評価が上がり昇給につながります。

②認定資格を取得する 認定CRC資格を取得すると、資格手当が加算されたり、昇進に有利になったりします。

③リーダー職を目指す 早期にリーダー職に昇進することで、大幅な昇給が実現できます。

④転職でキャリアアップ 同じ企業にいるよりも、経験を積んだ後に条件の良い企業に転職する方が、年収アップが早いケースもあります。

実際のCRCの声

「入社1年目は年5,000円しか昇給しませんでしたが、3年目にリーダーに昇進したタイミングで月3万円アップしました。今は年収500万円を超えています」(30代女性)

「昇給は年1万円ずつと地道ですが、ボーナスの評価が良いと上乗せされるので、頑張りがいがあります」(40代男性)

残業は多いですか?

A. 月10〜20時間程度が一般的で、医療職の中では少ない方です。

CRCの残業時間は、担当する治験の数や時期によって変動しますが、平均すると月10〜20時間程度です。病棟勤務の看護師(月20〜40時間)やMR(月30〜50時間)と比べると、少ない傾向にあります。

また、基本的に夜勤がないため、生活リズムが整いやすく、プライベートの予定も立てやすいです。

土日祝日は休めますか?

A. 基本的に土日祝日は休みです。

多くのSMOや医療機関では、治験業務は平日のみ行われるため、土日祝日は休みです。年間休日は120日前後が一般的で、GWや年末年始などの長期休暇も取得できます。

ただし、医療機関によっては土曜日に治験の診察が入ることもあり、その場合は平日に代休を取得します。

Q. 将来性はありますか?

A. はい、治験業界は今後も成長が見込まれており、将来性があります。

新薬開発は医療の進歩に欠かせず、治験の需要は今後も続きます。特に高齢化社会の進展により、新しい治療法や薬剤の開発が求められており、CRCの需要も安定しています。

また、CRCの経験は、CRA、治験事務局、データマネジメント、製薬会社など、様々なキャリアパスに繋がるため、将来的な選択肢も豊富です。

さいごに

治験コーディネーター向けの転職サイトを活用しよう

治験コーディネーターの年収についてご説明しました。

治験コーディネーターの平均年収は426.4万円で、全職種の平均年収488万円と比べると治験コーディネーターの年収は低めといえます。

ただし治験コーディネーターは必要な知識量と年収が見合わず、プライベートを犠牲にする頻度の高さから、年収に不満を抱える人もいます。

資格の取得や、年収相場が高い職場への転職によって年収アップが叶います。 臨床開発モニターへのキャリアチェンジもおすすめです。

また転職する際は年収面だけでなく、労働時間や治験コーディネーター以外の業務が発生しないかも確認しましょう。

転職活動時には、希望条件に合った求人を代わりに探し、選考サポートも受けられる治験コーディネーター向け転職サイトの利用をおすすめします。

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転職サイトランキング
1位
CRC転職ナビ
約3,300件

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求人の70%が非公開求人!独自の求人を多数保有
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公式サイト
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あなたの未来が明るくなることを祈っております。

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この記事を書いた人

現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

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